日本は魚介類消費大国で、中でもイカはおよそ40%の日本人が好んで食べています。
寿司やてんぷら、おつまみなどにいろいろ食べ方ができるイカ。
コウイカは日本でよく食べられているイカの種類の一つですが、アオリイカと並ぶ高級イカです。
コウイカは別名スミイカ、また(実は種類は違うのですが)モンゴウイカと呼ばれることもあります。
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そんなコウイカですが刺身はまずいのかというと、ねっとりとした甘い食感が苦手ならまずいと感じるかもしれませんが、それが好みの人にとってはとても美味しいです。
この記事ではコウイカの味をアオリイカなどと比べながら紹介し、アニサキスの心配はないのかという点や、またそのまま刺身で食べる以外の美味しい食べ方などについてもお伝えしていきます!
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コウイカの刺身はまずい?美味しい?アオリイカや白いかとも比較
コウイカは柔らかく、もっちりした食感に加えてねっとりとした甘さがあります。
このような食感が好きなら、コウイカの刺身はとても美味しいです。
新鮮なものはすぐにさばいて、内臓を取り除いて刺身として味わうこともできます。
刺身として食感を求めるならばコウイカがおすすめです。
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アオリイカは刺身のイメージが強いイカです。
薄い皮をはがしてから口に入れて噛むと、甘みと旨味が口の中に広がります。
甘みと旨味を求めるなら、アオリイカがおすすめです。
イカの刺身につけられている薬味はわさびではなく、生姜が使われています。
なぜ生姜を使っているのか理由は分かりませんが、昔から使われているそうです。
コウイカのほかにアオリイカ、白いか(ケンサキイカ)のそれぞれに味の特徴があり、イカの刺身が好きな人にはたまりませんね。
コウイカは釣り人からの人気度と言う点ではアオリイカ人気には敵いませんが、味はアオリイカには負けないほど美味しいとの声が多いです。
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コウイカとはそもそもどんなイカ?
・コウイカの特徴
大きさは20から30センチ前後です。
警戒心が強く、体色を変えることができます。
軟骨は甲羅のように固く、先端には棘があります。
また、墨の量が多いことも大きな特徴です。
・コウイカ漁が盛んな地域
コウイカは温かい場所で獲れますが、日本では全国で水揚げされています。
中でも、九州や中国地方、瀬戸内海沿岸などの西日本や三河湾で多く獲れます。
海外ではアジアのみならず、アフリカやオーストラリアなどからも親しまれています。
コウイカにアニサキスはいる?
イカや魚などの刺身を食べた人が食中毒になったニュースを聞いたことが、誰しもあるのではないでしょうか?
コウイカ(スミイカ)はアニサキスの例は少ない(ほぼない)です。
ほぼないと言われても、注意するには越したことがないと考えるもの。
心配な場合は料理をする際に、加熱、冷凍、細かく切り込みを入れて調理することがポイントです。
料理をしたいけれど、どのような点に注意すればいいのか。
大切なポイントですよね。
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ここからはイカの種類とアニサキスについて説明します。
・アニサキスとは
アニサキスは、小さな2から3センチほどする糸くずのような寄生虫の幼虫が体の中に入ることです。
アニサキスを食べてしまうと、激しい腹痛や吐き気、おう吐などの症状が出ることがあります。
・アニサキスの心配があるイカ
イカの中でアニサキス食中毒の報告例が多いイカはスルメイカです。
また、ホタルイカもスルメイカより報告が少ないですが、地方によって焼かずに生のままで食べるところがあるので、食中毒の心配があります。
逆にアニサキスの心配が比較的少ないイカは、アオリイカ・ケンサキイカ・コウイカの3種類でアニサキス食中毒の報告が少ないです。
食中毒の心配は少ないコウイカですが、生の状態で食べるのをなるべく避けて加工を加える、またはお寿司屋さんなどでプロに捌いてていただくことが安全な食べ方と言えます。
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アニサキスで食中毒になるとどうなるのか
アニサキスという寄生虫がいるイカを食べてしまうとどうなるのでしょうか?
お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんは2016年の夏にロケで鮭イクラ丼を食べて夜中に胃が激しく痛み、5分ごとに起きて一睡もできなかったことがフジテレビの「ノンストップ!」のアニサキス中毒の特集で紹介されました。
庄司さんの手術を担当した医師が胃を調べたら、体内に4匹のアニサキスが見つかりました。
アニサキスは手術中には4匹見つかり、計8匹が寄生していました。
無事に手術は成功しましたが、
この出来事がきっかけで生の魚介類が駄目になってしまったそうです。
アニサキスの被害について、医療ライターの話では2007年から2017年の10年間で20倍に増えている実態があります。
コウイカの美味しい食べ方
コウイカは刺身でも美味しいと上でお伝えしました。
最後にコウイカを使った料理を作りたいと考えている人に、
コウイカの美味しい食べ方(料理)も紹介します。
墨が多いコウイカを使った簡単で美味しいパスタ料理です。
コウイカ(スミイカ)のイカスミパスタ
- コウイカのスミ袋を破かないよう捌き、
パスタに使う分を食べやすく切る。 - 玉ねぎはスライス、にんにくはみじん切りにして、
ホールトマトは粗くつぶす。 - パスタは3%の塩を加えてお湯でゆでる。
ゆで時間の1分前にざるにあげることを考え、ソースを作る。 - フライパンにオイルを熱する。
にんにくと玉ねぎと鷹の爪を炒め、
香りが立ってきたらイカの身を加えて炒める。 - ワインを加えてアルコールを飛ばす。
飛ばし終えたらトマトを加え、中火で1~2分煮る。
そして、イカスミをスミ袋からしごき出して加える。 - イカスミを加えたら、すぐにパスタのゆで汁を様子を見ながら少しずつ加えていく。
好みの濃さにしていき、パスタを加えて和える。 - ハーブを加えて味を見る。塩気が足りなければ塩を足す。
トマトの角切りとパセリを散らして完成
他にもコウイカは天ぷら、煮付け、フライ料理として楽しむこともできます。
煮付けても身が固くなりにくいので美味しいです。
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まとめ
刺身や天ぷら、フライ、煮付けと色々な食べ方が楽しめる高級イカ・コウイカについてお伝えしました。
コウイカはいかの中でもアニサキスの心配は比較的少ないです。
(もちろん絶対いないとはいえないので、生食する場合は注意が必要です。)
イカは数多くの種類が存在します。
日本では縄文時代からイカを食べていたと言われているほど。
水産庁が調べた一人当たりの鮮魚の購入数の統計では、イカは昭和57年に1位、平成22年に2位に入っています。
コウイカについて調べてみると、コウイカは墨の量が多いとは知らず、また日本人がこんなにイカを好んでいるとは意外でした。
日本人は魚が好きとは思われがちですが、イカも魚と並ぶくらい(負けないくらい)人気があるのですね。
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