夏の風物詩とも言える鮎。
鮎と言ったら、鮎の塩焼き!
川のせせらぎを聴きながらかぶりつく、鮎の塩焼きを想像しませんか?
そんな夏の季語でもある鮎の天然・養殖の違いや見分け方は?
鮎と言ったら横川吸虫をよく聞きますが、刺身に寄生虫はいるのでしょうか?
美味しく食べられる旬の時期や冷凍保存方法も気になりますよね。
以上に加え、天然鮎の販売所や塩焼きはどこで食べられるのかも関東地方でも天然鮎の取れる神奈川県相模川の天然アユを例に紹介していきます!
鮎の天然・養殖の違いや見分け方は?
鮎は天然・養殖に違いや見分け方はあるのでしょうか?
養殖の鮎は、琵琶湖のコアユにエサを与えて大きく育てたことが発祥と言われています。
まず、天然・養殖あゆの違いとして挙げられるのが色の違い!
養殖の鮎は全体的に青黒いのに対し、天然の鮎は全体的に黄色っぽいです。
また、天然鮎は胸ビレの少し後ろに黄色い斑点があることも特徴です。
縄張り意識の強い天然ものに出やすいようです。
他にも天然の鮎の特徴の、長くて大きな背ビレ!
自然の険しい水流の中で、泳いできているため発育したと言われています。
また、ストレスが多かったりと、力強く生き抜いてきた鮎となっています。
養殖の鮎は、小さく丸っこいです。
特に産卵期が近づくと違いが大きく表れるようです。
オス・メスの見分け方で代表的なのは尾ビレの違いです。
オスは尾ビレが小さめ直線型、メスは大きく丸みを帯びて三角状となっています。
そして天然の鮎と養殖の鮎は、顔立ちが違うんです!
それは食べているエサが違うことが理由と言われています。
天然の鮎は、水中にある石の表面などについているコケをそぎ取って食べます。
そのため、天然あゆは顎が発達して尖ったたくましい顔立ちとなっています。
一方で人間が与えた餌を食べている養殖の鮎は、細かく食べやすい餌となっていて発達しないので、丸みのある顔立ちです。
全体的な形も天然の鮎は角ばっていて、養殖の鮎は丸っこく太っています。
そのため、天然の鮎は肉厚で身がしまっていて、養殖の鮎は脂がのっています。
また、コケを食べている天然のものは、川魚独特のにおいがします。
夏の風物詩である鮎。
天然の鮎と養殖の鮎では、さまざまな違いがあるのですね!
その違いは育った環境の違いから出てきています。
やはり険しい環境にいると、発達していくのですね。勉強になります。
鮎を購入する時は、違いを見て確認したいですね。
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天然・養殖鮎の旬の時期
夏と言ったら鮎!旬の時期、美味しい時期についても詳しく紹介していきます!
鮎は毎年、各地の河川に稚魚が放流されています。
資源保護のため、それぞれの河川で遊漁解禁日が決められていて、その期間だけしか釣る事ができません。
多くが11月~5月が禁漁。
旬は禁漁明けの6月~8月頃までで、7月の若鮎は骨が柔らかくなっています。
5月下旬頃の鮎を稚鮎、成長した初夏の鮎を若鮎と言い、脂がのりはじめています。
どんどん成長し、7月~8月に獲れる成魚は、なめらかで特に美味しい時期と言われています。
ですが夏だけでなく、9〜10月は落ち鮎と言われる卵を持った鮎の美味しい時期となります。
鮎といえば塩焼きですが、鮎の塩焼きは11月終わり頃まで楽しめるお店も多くあります。
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夏の終わりに獲れる、子持ち鮎・落ち鮎は、繁殖期を迎えると体つきや顔つきが変化。
卵がついた鮎は、独特の風味、味わいで、好みが分かれますが人気となっています。
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鮎は資源保護のため、遊漁解禁日が決められているので、気を付けましょう。
旬の鮎も良いですが、さまざまな時期の鮎を堪能するのも良いですね。
自分の好みの時期を探すのも楽しいですね♪
鮎の冷凍保存方法
新鮮な鮎を買ってきたら、冷凍すれば3週間ほど保存することもできます。
鮎の冷凍保存方法は、丸ごと冷凍!
マルトから発売されているパックギョという保存袋は、鮎のサイズになっていてM、Lと、サイズによって選ぶことが出来ます。
冷凍焼けを防ぐ効果もあり、おすすめです。
こちらはパックギョMサイズ、
そしてこちらはLサイズです。
冷凍保存出来るのは嬉しいですね。
空気に触れさせないということがポイント!
パックギョはサイズもちょうど良いので、良いですね。
天然鮎・養殖鮎の刺身に寄生虫はいる?
そんな、さまざまな違いがある天然鮎・養殖鮎。
生もので心配なのは寄生虫。
天然鮎・養殖鮎の刺身に寄生虫はいるのでしょうか?
鮎にいる寄生虫は、横川吸虫(よこがわきうちゅう)です。
体長1~2㎜ほどの洋ナシのような形をした寄生虫です。
幼虫の間は、目に見えない状態で鮎などの淡水魚に寄生しています。
日本で古くから鮎を生、または酢漬けにして食べる習慣のあった河川や湖の周辺に住んでいた人達。
その人たちの感染が発覚したのがきっかけのようです。
もともとはカワニナと呼ばれる巻貝に寄生していたものが、淡水魚へ感染していったと言われています。
横川吸虫に寄生された鮎を食べると、腹痛や下痢を発症する恐れがあります。
しかし、食中毒を発症するのは、多量摂取した場合のみと言われています。
少量ではほとんど症状がなく食中毒の発症まではいかず、他の寄生虫に比べると人体への影響は小さく、重症化しにくいとされています。
また、養殖の鮎は地下水を使った池で育てているため、横川吸虫に感染するリスクはほとんどないとされています。
今では養殖の鮎の方が流通していて、横川吸虫の被害はほとんど報告されていないということです。
食品には寄生虫は付きものですよね(;;)
横川吸虫の場合、少量では症状が出ないですが心配ですよね。
今は養殖の鮎の方が流通しており、横川吸虫に感染するリスクはほとんどないのは、安心ですね。
リスクは少ないとはいえ鮎のお刺身を安心して食べたい場合は、自分で捌くのではなくお店で美味しい新鮮な鮎のお刺身を堪能するのが無難ですね!
鮎の刺身は、淡泊な味わい!
身がしっかりしていて歯ごたえのある食感です。
また、新鮮な鮎の刺身は香りを感じることも出来ます。
鮎の刺身を醤油に付けると、醤油の表面に鮎の脂が浮くほど脂がのっています!
次に、関東でも天然鮎が食べられる神奈川県相模川・天然鮎の販売所や、塩焼きなど人気料理はどこで食べられるのかも見ていきましょう!
神奈川県相模川の天然鮎の販売所
神奈川県相模川の天然鮎は、さまざまな所で販売されていています。
厚木あゆ種苗センターでは、活魚、鮮魚、冷凍の天然アユなど、さまざまな状態で購入することが出来ます。
骨まで柔らかく上品な味に仕上げた甘露煮、 一尾ずつ手作業で開き、丁寧に加工されたひらきなども購入出来ます。
厚木あゆ種苗センター
住所:〒243-0211神奈川県厚木市三田1928
TEL:046-281-7852
営業時間:10:00~16:00
活魚、鮮魚、冷凍の天然アユなど、さまざまな状態で購入することが出来るのは嬉しいですね。
さまざまな食べ方で、鮎を堪能したいですね(^^)
相模川の天然鮎ではないですが、天然鮎はお家に通販でお取り寄せして味わうこともできます。
神奈川県相模川の天然鮎の塩焼きはどこで食べられる?
神奈川県相模川の天然鮎は上でご紹介したように、購入して自宅で調理することもできますが、お店で塩焼きを味わうこともできます!
例えば、眼下に相模川が流れる鮎料理のお店「桂川亭 鮎や」。
塩焼きはもちろん、一夜干し、みそ焼き、骨せんべいなど、さまざまな鮎料理が堪能できます。
生き鮎をその場で捌く新鮮な刺身も食べられます!
桂川亭 鮎や
住所:〒252-0111神奈川県相模原市緑区川尻1119
TEL:042-782-7600/予約直通(黒田)090-4592-2400
営業時間:11:30~21:00
お店では鮎の塩焼きだけでなく、さまざまな料理が楽しめますね♪
自宅で気軽に鮎の塩焼きを楽しみたい方は、楽天市場などからお取り寄せもできます。
まとめ
天然の鮎と養殖の鮎は、色、背ビレ、顔立ちの違いで、見分けられます。
旬は6月~8月頃。
冷凍保存方法は丸ごと冷凍!
横川吸虫で腹痛や下痢を発症する恐れがありますが、多量摂取した場合のみと言われています。
リスクを減らすためにも、刺身は自分で捌いて食べるより、お店で新鮮な美味しい鮎を食べるのが良いですね。
神奈川県相模川の天然鮎は、さまざまな所で販売、購入、塩焼きを味わうことが出来ます!