皆さんは、四国の愛媛県におけるおいしい愛媛らしい食べ物と言えば、
特に西日本の方は「とりあえずみかんと、あとは瀬戸内の鯛とかでは？」と
最初にピンと頭に思い浮かべる方がかなり多いのではないでしょうか。
確かにみかんは東日本の静岡と並んで西日本を代表する産地であり、
また鯛は縁起のいい愛媛鯛としてブランド鯛の代表格に数えられています。
日本一の生産量を誇るのが愛媛だけあって全国的にもとても有名ですが、
愛媛県の方々のあいだでは郷土料理として欠かせない麺料理もあるのです。
その麺料理の名前はずばり、ひらがなで４文字の「ふくめん」と言います！
愛媛県郷土料理のふくめんとは？黒い麺の秘密は？
愛媛県に一度は旅行や仕事の都合などで訪れたことがあるという方でも、
「ふくめんはあまり聞いたことがない」という方も多いのではないでしょうか。
この「ふくめん」は、愛媛県の中でも宇和島エリアにおける郷土料理です。
こちらの方がツイッターに投稿されています！↓
山谷酒場はGW、4/29（月）以外元気に通常営業、よろしくお願いします！
本日の一品［ふくめん］
愛媛県宇和島の郷土料理ふくめん、結婚・長寿のお祝いなどで食べられるお料理です、千切りこんにゃくの上に美しい4色の扇、目でもお楽しみください。 pic.twitter.com/XfbxQsRz29— 山谷酒場 (@sanya_sakaba) April 27, 2019
沖縄県なら沖縄そば、静岡県なら富士見焼きそば、山梨県ならほうとうと
日本は全国各地にはそれぞれご当地の麺グルメがとても充実しています。
その中でも、この愛媛県の「ふくめん」は、ある点で群を抜いて目立つのです。
そのある点というのは、パッと見たときのルックスのおめでたさにあります！
ふくめんは丸い円形の上がちょうど十字の形に４等分された配色がされ、
左右の緑とオレンジ色に上下の紅白が映える美しさがとても印象的です。
そうなれば食材の色はそれぞれ何の色なのかが気になるところですが、
緑は青ねぎ、オレンジはオレンジではなく愛媛が誇るみかんの皮の部分、
そして紅白はエソという聞き慣れない方が多いお魚のほぐし身を使います。
そして気になる残りは黒なのですが、これはずばり、その下にある麺です！
このふくめんの黒い麺の秘密は、麺が黒こんにゃくでできているからです。
中華麺でもうどんでも蕎麦でもありません。
そのため、独特の食感のご当地麺としてクローズアップされることも多いです。
愛媛県郷土料理のふくめんの味は美味しい？
ふくめんという愛媛の郷土料理の大きな特徴として欠かせない点として、
「一人一麺」ではなく、「みんなで仲よく一麺」ということが挙げられます。
ふくめんは丸い形をしたお鉢や大きなお皿にドーンと豪快に盛られ、
中心から９０度で扇の形を４つ組み合わせた盛り付けをされたものを
みんなで仲よく全体をムラのないように混ぜて取り分けて食べるのです。
もともと愛媛県にはみんなで仲よく一つのお皿を囲む文化があります。
その代表格としてよく名前があがってくるのが皿鉢（さわち）料理で、
この皿鉢料理とはおめでたい席で囲む料理として根付いてきました。
そのため、祖父母の代から受け継ぐレシピのあるご家庭も多いです。
こうなると味がかなり複雑になりそうな気もしますがむしろその逆で、
実際には見た目も合わせて淡白な味わいのご当地麺と言われます。
ここで実際にふくめんの美味しいと言われているかという点ですが、
「ゆずの彩りだけでなく、皮の香りと合わせて苦みがいいアクセント」
「甘く、辛く、つるつる、ふわふわと独特の味わいと食感が楽しめる」
といったように、食感を楽しむごとに趣あるほのかな香りが感じられ、
美味しさがやさしく口の中で豊かに広がるという声が多いです。
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まとめ：カラフルかつヘルシーな愛媛郷土料理ふくめん
ご紹介してきたように、愛媛県の郷土料理の代表格のふくめんは
日本全国にある多彩なご当地麺の中でも麺が黒いのが特徴的です。
千切りにされている黒いこんにゃくが麺の役目を果たしているため、
甘辛い味つけの麺でもカロリーは自然と低くなり、意外とヘルシーで
ダイエット中の方が心おきなく楽しめる麺料理としても重宝します。
季節を問わない食材のみで食べられることから季節を選ばないことから
春夏秋冬どのシーズンの愛媛でもふくめんデビューは可能です！
郷土料理を取り扱うお店ではたいてい取り扱っている後藤麺なので、
愛媛にお越しになった際にふくめんデビューしてみてはいかがでしょうか。
