服や寝具、食器を始めとした生活雑貨は、私たちの生活になくてはならないものです。
中川政七商店の商品は、時代の変化を考えて風土を活かした製品作りを行っています。
マスクはつけ心地が良い、服は柔らかくて着心地がよかったなどの声がありました。
中川政七商店の生活雑貨は日本各地に伝わる工芸技術が活かされています。
会社は2020年4月現在で59店直営店があります。
現在で社長は14代目となりますが、13代目が中川一族以外の人間に社長を務めてほしいとの想いから、中川以外の人が初めて社長に就任しました。
中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)のマスクや服などの口コミは?
中川政七商店では、Tシャツやカーディガン、ボトムスなどの衣類をはじめとして、皿やお椀など食事に使う道具や包丁、ふきん、まな板、エプロンなどの台所用具、座布団や寝具、タオルや健康商品、テープや筆記具などの文具などの生活雑貨を取り扱っています。
「全ての工芸は風土の影響を受けている」という考えのもと、人々の生活に寄り添い暮らしに役立つようその土地や地域に伝わる伝統を生かすことに加えて、自社のオリジナリティをあわせた製品開発に取り組んでいます。
また、この品物がないと生活できないと考えて時代が変化する中で昔の使い方を現在にどう生かせるのかを発想しています。
何年先、年月や時代が経っても人々が日用品を使ってもらいたいとの理念があります。
人気商品であるマスクと服の口コミを紹介していきます。
マスクに使われている綿は福岡県うきは市の会社で作られているものを使っています。
マスクを着けた人の話では、使ってみたら息苦しさがなく、洗って何度も使えるので良かった、ガーゼの感触は気持ちよくて、肌に優しいマスクだった、息をするのが楽だったなどの声が聞かれました。
次に、服の中でも注目されている「綿麻もんぺパンツ」を紹介します。
もんぺパンツはもも周りの型紙が統一されていて履き心地は良かった、色合いは優しくて柔らかい生地は着心地が良かったなどの声が聞かれました。
中川政七商店の日本の伝統工芸技術を使った商品の数々
中川政七商店のモットーは「日本の工芸を元気にする」です。
ここで、中川政七商店で作られている商品のうち、「産地のうつわシリーズ」について紹介します。
産地のうつわは焼き物の産地と協力して開発した商品で、商品に使われている工芸技術は滋賀県に伝わる陶器、信楽焼の温かい色あいや佐賀県で有名な磁器「有田焼」の技術などが使われています。
それ以外の製品も、共通しているのは作る人の技術と自社のデザイン、産地の素材の3つを活かして作られています。
中川政七商店の全国の店舗数は?
中川まさしち商店の全国の店舗数は2020年4月現在、直営店が59店舗、事業所は本社の奈良県をはじめとして1都1道16県あります。
会社の歴史は長く、江戸時代の1716年に奈良県で中屋喜兵衛が創業を始めました。
なぜ中川政七商店の社長は交代したのか、その理由
会社では、2018年に社長が13代目から14代目へ交代しました。
中川政七商店の新しい社長に就任したのは千石あやさんです。
千石さんは2011年に転職、数々の部署を経験してコミュニケーションとバランス力を買われて社長に就きました。
中川政七商店の社長が交代した理由は、先代の13代目の中川淳社長は入社時に中川の人間ではない人に社長をしてもらいたいと考えていたことです。
一族経営から抜け出して、トップダウンからチームワークへ新しい体制に移行したいとの想いをもっていました。
社長の交代劇にそのような経緯があったとは、驚きです。
そして千石さんは先代社長に熱心に説得されて、返事をするまでに4カ月悩んだ末に決断されたということです。
まとめ
中川政七商店の商品や特徴、会社について調べました。
地域に根付いている伝統や特産に目を向けた商品づくりは、工芸品の魅力を広げていく上で大切なことだと感じました。
また、NHKで放送された連続テレビ小説「あまちゃん」では、主人公天野アキが身につけていたがま口の財布を同社が作っていたことも分かり、驚きました。
地域の見えない「風土」を感じながら商品づくりや製品開発をしていることを知り目に見えないものづくりに対する「想い」を知ることができました。
中川政七商店ブランドの製品を使って、日々の暮らしやファッションの中にも日本の伝統を取り入れてみてはいかがでしょうか?