日本でも注目されている新しいスポーツに「モルック」があります。
フィンランド発祥のモルックの意味は?
競技人口はどのくらい?
この記事では誰でも気軽に楽しめる新しいスポーツ・モルックの
魅力やルールについても解説していきます。
モルックとはどういう意味?
モルックはフィンランド発祥のスポーツで
フィンランド語ではMölkkyと書きます。
フィンランド語でPölkky(ペルック)は
木のブロックを意味しますが、
モルック(Mölkky)はこのぺルックから
インスピレーションを得て作られた言葉だと言われています。
モルックの起源はフィンランドのカレリア地方にあります。
キュッカと呼ばれる投てき競技(手で物を投げるスポーツ)が
もととなり、1996年に始まりました。
フィンランドでは友達同士でサウナを楽しんだりしながら
気軽に楽しまれている人気のスポーツです。
モルックの魅力は、モルックなんて聞いたことがない、
知らない、運動能力がないといった人でも
体力や年齢に関係なく気軽に楽しめるスポーツです。
モルック界の中で注目されているのが、
フィンランド出身のヤケ選手です。
2019年現在62歳ですが、なんと現役No1プレーヤーです。
モルックの競技人口は?
競技人口は世界で約10万人と言われ、
日本では1万人ほどの人が競技をしています。
日本には日本モルック協会があります。
また、有名人で言うとお笑いコンビ「さらば青春の光」の
森田哲矢さんはモルックをしています。
2020年1月12日に放送された
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の中で
モルックが取り上げられた際に、
森田さんは芸人仲間と日本代表チームの
「キングオブモルック」を作り、
半年で日本代表になったと言うから驚きです。
日本でのモルックの広がり
兵庫県川西市にある満願寺には
坂田金時(金太郎)の墓があります。
実は金太郎の墓の形がモルックで使う
12本のピン「スキットル」の形に似ていることから広まっていき、
必勝祈願すれば勝てると言われています。
そのため、満願寺がモルックの聖地と言われています。
モルックのルールを簡単に解説
モルックをする時に必要な道具は
・木製のモルック1本
・木の棒スキットル12本
・モルックを投げるときの場所を表すモルッカーリ(木でできた仕切り)
※モルックとスキットルは必要ですが、
モルッカーリはなくても競技できます。
試合前の準備
モルックをするための準備を説明します。
- モルッカーリを適当な場所に置く
(モルッカーリがない時は立ち位置を決める) - モルッカーリを置いた場所(立ち位置)から
3.5メートル先に12本のスキットルを並べる
公式ルールは3.5メートルと規定がありますが、
3メートルから4メートル離れていても大丈夫です。
※1から12までの番号が書かれたスキットルの並べ方は決まっています。
詳しいルールや並べ方については下記リンク先をご覧ください。
試合のやり方
準備が整ったら、試合を始めます。1対1でやっても、
2人以上のチームを作ってやる場合でも共通です。
チームの人数編成は自由です。
- 先攻と後攻を決める
- 先攻はモルッカーリの枠内から出ないように
3.5メートル先の12本のスキットルを
めがけてモルックを下手で投げる
得点の取り方
モルックが倒れた際の得点方法は
次の2通りあります。
①モルックが1本だけ倒れた場合は、
倒れたスキットルの数字が獲得点数になる。
仮に12のスキットルが倒れたら、12点となる。
②2本以上モルックが倒れた場合は、
倒れたスキットルの本数が点数になる。
スキットルが4本倒れた場合は4点になります。
- 先攻が終わったら、倒れたスキットルを
倒れた位置に立てて後攻に変わります。 - 得点を交互に重ねて先に50点を取った方が勝ちです。
得点獲得のポイント
スキットルはきちんと地面についた状態が倒れた状態です。
他のスキットルに重なった場合は得点にはなりません。
投げ方(転がし方)はノーバウンド、
ワンバウンド、ゴロなどどれでもOKです。
投げる時は下から優しく投げるようにしてください。
モルッカーリの枠(もしくは自分たちで決めた立ち位置)から
出たらファールとなります。
3回続けて1つもピンに当たらないと、失格になります。
モルックの魅力
先に50点先取した方が勝ちならできそう。
と考える人もいますよね。
実はきちんと50点を取るようにしなければいけません。
50点を超えた場合は25点に減点となり、
25点から再びスタートします。
競技は次に相手が狙う高得点は何かを
見ながら行う場面に奥深さがあります。
自分の狙った位置に投げられるかといった器用さ、
いかに早く50点を取れるかといった駆け引き。
体力よりも戦略性が求められるスポーツです。
試合終盤はスキットルが様々な位置に立っているため、
一層の戦略性や駆け引きが求められます。
まとめ
モルックは様々なスポーツが混じった競技だと言えます。
まず、木の棒スキットルをモルックで倒すので
ボウリングが入っている。
次に棒の並び方が決められているので、
ビリヤードの球を倒す点に似ている。
最後に倒れた場所に再び立てられた
スキットルをめがけて投げところは、
競技は違うのですがアーチェリーかダーツのよう。
体力ではなく戦略勝負という点でも、
幅広い世代で楽しむことのできるスポーツと言えますね。