サメの印象を聞くと、危険な生き物、凶暴、怖いなどの
怖いイメージを多く感じている人がいます。
人喰いザメとも言われる凶暴なサメとはどんなサメなのでしょう?
日本にもいるのでしょうか?
この記事ではこういった疑問への答えや、
人食いザメの種類やサメの生態についてなど調べてまとめました。
人喰いザメとも言われる凶暴なサメとは?
「人喰いザメ」と言われているくらいなのだから、
サメは凶暴な生き物だと考えをもっている人が多いことも事実です。
しかし、シャークジャーナリストによるとサメは警戒心の強い生き物ですが、
人喰いザメはいないとの見解を示しています。
参考URL:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55713
サメにあった場合でも何もしなければ襲われないということです。
実際にサメを撮影するため海に潜っていますが、多くは写真に収めることすらできないそうです。
一回だけ噛まれそうになったことがあるそうですが、近づいた自分が悪かったとのことでした。
また、アメリカで行われた統計調査では1959年から2010年までに
サメに襲われて亡くなった人は26人でした。
1年で平均0.5人ほどですが、同じく稀な事故ともいえる落雷で亡くなる人の数は同じ期間で
年平均38人ほどということなので、比較しても少ないことが分かります。
・サメの特徴について
サメは世界に400種類以上いるとされています。
大きさは約20センチから12メートルのものまで幅広い種類が存在しています。
ギザギザで危険なイメージの強いサメの歯ですが、
サメの歯はエサの種類で形が変わる特徴をもっています。
ホホジロザメの歯はのこぎりのようにギザギザにとがっています。
これは大きなエサを引きちぎって食べられやすくするためと、
エサを切りやすくするための理由があります。
ネコザメの歯は平らです。
理由は、硬い殻をもつ貝やカニをすりつぶして食べられるようにするためです。
ジンベエザメの歯は米粒のように小さいです。
ジンベエザメは小さなエサを海水ごと吸い込むので、歯を使いません。
ジンベエザメは体が大きいのに小さなエサを食べているのは、
エサから得られるエネルギーを最大限に活用するためなのです。
サメの歯は抜け落ちると下から新しい歯が生えてきます。一生に使う歯は数万本です。
凶暴なサメは日本にいるのか?人食いザメの種類とは
サメは日本近海におよそ130種類、沖縄近海には90種類がいるとされています。
人を襲うような凶暴で危険なサメは日本にも存在します。
ここではその一部を紹介します。
最も危険なサメはホホジロザメ(ホオジロザメ)です。
全長は6メートルあり、上あごは切る歯、下あごはさす歯となっています。
体温は周りの水温より5度から10度高く、魚類の中で速いです。
実は映画「ジョーズ」のモデルになったサメでもあります。
ホホジロザメ(ホオジロザメ)は北海道から沖縄までの海域に生息しています。
やはり危険と言われているイタチザメとオオメジロザメは暖かい海に生息しています。
イタチザメは全長7.4メートルで、本州中部より南の太平洋側にいます。
琉球列島で海水浴場に入ってきた例もあります。
オオメジロザメはウシザメとも呼ばれています。
南西諸島と沖縄諸島の河川だけでなく、暖かい海域なら浅瀬に現れることもあります。
体長は最大で4メートルあります。
このように、日本にもいわゆる「人食いザメ」と言われる種類のサメがいて、
人が襲われる例はあります。
沖縄や、瀬戸内海、鹿児島県奄美大島沖などでは過去に
オオメジロザメ、ホホジロザメ(ホオジロザメ)、イタチザメなどのサメに
人が襲われて、亡くなった、また負傷した例もあります。
まとめ
人喰いザメについて調べると、怖い生き物である反面、
こちらが手を出さない限りは安心という2つの考え方が分かりました。
日本では2014年に東海から関東の海水浴場でシュモクザメが見られ、
一時期遊泳禁止になったこともあるとは知りませんでした。
安全であると同時に危険な面を持ち合わせている動物という
認識を持つことが大切だと感じました。