栄養満点と話題のもやし。スーパーでもとても安く手に入ります。
まっ白な色を見て栄養がさほどないんじゃないかと思われがちですが、実は成長期の子どもからダイエット中の方まで多くの人に欠かせない栄養素を含んでいます。
そんなせっかくの豊富な栄養素もまちがった調理法で損なわれてしまってはもったいないですよね。良いもやしの選び方から栄養素にあった調理法、食べ合わせの良い、相性の良い食品までを紹介していきます。
この記事ではこんな事がわかります。
・水に長時間つけると、もやしのせっかくの栄養素が水に溶け出してしまうこと
・目に見えないカビなどの繁殖の可能性があるため、生で食べるのはあまりおすすめしないこと
・もやしと相性の良い食品はレバー、牛肉、植物性油、にんじんなど
詳しく解説していきますね。
もやしを水につけると良くない⁉︎ その理由とは?
もやしを冷蔵庫に保存していると数日で傷んで、茶色くなってしまいますよね。そうならないためにもやしを水につけて保存したり、茹でたりする調理法がちまたで流行っていますが、あまりおすすめしません。なぜなら栄養素が水に溶け出してしまうからです。
どうしても茹でるのであればサッと短時間にしましょう。茹で時間が長ければ長いほど流れ出る栄養素もどんどん多くなってしまいます。
もやし*の主な栄養素はビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維などです。この中で食物繊維を除く4つが水溶性、つまり水に溶け出しやすい性質を持つ栄養素なのです。基本的なおすすめの調理法は電子レンジでチンか油でサッと炒めるです。
(*ここでは主に大豆スプラウトのもやし(通常スーパーで目にするもやしです)について解説しています。)
もやしは茹でるより炒める(もしくは電子レンジでチンでもOK)と豊富な栄養素をより損なわずに摂取できるのでおすすめです‼︎
もやしは生食に向いてる?
シャキシャキした食感がおいしいですよね。でも待って!! そのもやし火を通さないと目に見えないカビが繁殖しているかもしれません。
基本的にはもやしは日光に当たらない屋内で栽培されており、他の野菜に比べてカビが繁殖している可能性があります。生食はあまりおすすめできません。
もやしはしっかりと冷蔵庫に保存していても3-4日程で傷んでくる事が多いとても足の早い野菜です。スーパーで購入するときにもできるだけ、軸が白くシャキっとしており豆の部分が閉じたままのものがおすすめ。そしてひげ根も白くて短いものを選ぶようにしましょう。そうすれば新鮮なもやしを手にできるでしょう。
ちなみにシャキシャキとした食感を残したいなら、あらかじめ熱した鍋に少量の油で炒める方法も良いと思います。
もやしと相性の良い食品は?
レバーや牛肉(ビタミンB12)や植物油(ビタミンE)などなどと合わせるともやしに含まれる栄養素を活かすことができます。
もやしに含まれる栄養素は先ほども書いた通り、主に5つ。ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維(タンパク質)です。その中でも最も注目したいのはビタミンB2です。
ビタミンB2は、身体の発育を促すので成長期の子どもには特に欠かせない栄養素です。欠乏すると口内炎やフケが出たりします。水溶性なので過剰摂取で問題がおこる事はありませんが、排出されてしまうので毎日の摂取が必要です。
さらに「補酵素」としての働きも見逃せません。例えば三大栄養素である糖質、タンパク質、脂質を分解してエネルギーに変える手助けをします。
さらに過酸化脂質という動脈硬化や心筋梗塞の原因物質を分解します。生成を抑制する働きのあるビタミンEと合わせて取ると良いでしょう。植物油でサッと炒める時短料理がおすすめ。
次にビタミンCは誰でも聞いたことのあるビタミンだと思います。先ほど書いた通りこのビタミンも水溶性です。水洗いだけでもビタミンの50%以上が流れてしまうこともあるほど、水溶性が強いのです。やはりもやしは水になるべくさらさない事が栄養をより多く損なわないのに大切なのですね。
余談ですが、最も私がもやしをおすすめしたいのはダイエット中のあなた。
もやしは100gあたりのカロリー量が37kcalと大変エネルギー含有量が低く、ダイエットにはもってこいの食品です。もやしにはβカロチンやビタミンB12が含まれていないため、にんじんや秋刀魚などと合わせて取ると良いでしょう。
もやしとにんじんのナムルなど食欲をそそりますね~。
まとめ
カロリーがとても少なく、安くて栄養たっぷりのもやし。新鮮なものをスーパーで買ってきてすぐに調理して食べることで本来もやしが持つ栄養を損なう事なく摂取できることがわかりました。
調理はサッと肉(ダイエット中の方はにんじんなど)とサッと炒めるのが良いでしょう。
これからの年末年始で暴飲暴食になりがちな時期です。もやしを食べて、消化機能の改善と風邪の予防をしていきましょう。