刺身は醤油にわさびを付けて食べるのが一般的です。
しかし、高知県ではぬたを付けて食べられています。
ぬたは葉にんにくをすり潰してできた調味料です。
刺身以外にも、わけぎやタコを加えて簡単にできるおすすめの食べ方もこの記事で紹介します。
葉にんにくのぬたが買える高知県や全国のお店もあります。
地域の伝統料理を知りたいと考えている人や、いつもの料理とは違ったアレンジで家族を驚かせたいと考えている方はこの記事をぜひ参考にしてください。
高知では刺身はぬたで食べる?
醤油にワサビを付けて食べるのが刺身の食べ方としては定番ですが、高知県ではぬたを付けて食べられています。
脂がのっており、身は引き締まっているブリにぬたをたっぷり付けて食べると美味しいです。
ぬたを刺身につけて食べた人からは「土佐のぬたを付けて食べたら美味しかった」「美味しすぎる」などの声が聞かれ、高評価なんです!
高知発祥の葉にんにくの調味料・ぬたとは?簡単な作り方も!
ぬたは高知県伝統のたれで、酢味噌を使って野菜や魚などをあえたものです。
葉にんにくが使われていて、味噌と酢に砂糖を混ぜて作られています。
「ぬたなます」とも呼ばれていて、名前の由来は味噌を見て沼田に似ていることから付けられました。
ぬたは室町時代にできていたと言われていますが、安土桃山時代に土佐の戦国大名の長曾我部元親(ちょうそかべ・もとちか)が葉にんにくを持ち帰ったのが原点とされています。
簡単なぬたの作り方も紹介していきます。
まず、ニンニクの葉をみじん切りにします。
切ったにんにくの葉をすり鉢に入れてすりつぶすと、ニンニクの香りが周りに広がります。
白味噌150グラムと砂糖、酢、柚子酢をそれぞれ大さじ2杯加えて混ぜていくと、濃い緑色になり、ニンニクのにおいが食欲をそそってくれます。
これで出来上がりとなります。
健康や美容にも合う食材で、ビタミンA,ビタミンCなど栄養素の平均値が高いです。
葉にんにくの糖度は普通のにらの2.2倍あります。
また、ねぎぬたは100グラムで81カロリーです。
すっきり、さわやかな風味のあるぬたは、日本テレビの秘密のケンミンSHOWで「ぶりぬた」として取り上げられたことがあります。
2020年3月に放送された「所さんお届け物です」の中でも葉ニンニクのぬたが紹介されました。
高知発・ぬたのおすすめの食べ方
簡単にできるぬたのおすすめレシピを2つ紹介します。
1つめは、「わけぎのぬた」です。
材料:わけぎ150グラム、砂糖大さじ1/2、味噌とぬた適量
まず、わけぎ150グラムを包丁で切ります。
ボウルにぬたを入れてラップをしてから600ワットの電子レンジで1分30秒加熱します。
電子レンジで加熱が終わったら、砂糖大さじ2分の1と味噌を混ぜてわけぎを入れて出来上がりとなります。
2つめは、「わけぎとタコのぬた」です。
お酒のお供として合う料理です。
材料(3人分):わけぎ2パック、刺身用のたこ10切れ、みそ大さじ2、すし酢大さじ3、砂糖小さじ1、からし小さじ1/2
作り方は、わけぎを素早く茹でて水で冷やします。
2センチの長さにわけぎを切り、みそ、すし酢、砂糖、からしを混ぜます。
わけぎとタコを加えて出来上がりです。
なお、タコの他にもイカやホタテにしても合います。
クックパッドなどのレシピサイトにはぬた料理が豊富に載っているので自分の調理したい、好みに合わせてレシピを見てみるのもいいかもしれませんね。
葉にんにくの調味料ぬたの高知や全国での販売店は?
ぬたを買いたいけどどこで売ってるのでしょう?
購入できる店を調べてみました。
高知県では、はた結びとだるま味噌株式会社、アースエイドなどで購入することができます。
なお、アースエイドでは「とさのさと」や「AGRI COLLETTO」、須崎市道の駅の「かわうその里すさき」などで販売しています。
高知県外では、愛媛県のギノーみそネットショップから買うことができます。
他にも楽天市場やAmazonなどの通信販売で購入することができます。
リンク
まとめ
ぬたは高知県では定番の食材です。
高知県南国市では昔から葉ニンニクが作られています。
高知県では地元独自の商品開発も進んでいるほか、すき焼きや雑炊などに使われることもあります。
野菜の促成栽培が盛んな高知県。
「ぬた」という言葉自体あまり知られていないかと思いますが、知る人ぞ知る病みつき調味料なんです。
ぬたを使って簡単にできるレシピがたくさんある他、栄養価の高い食材なので一年中楽しむことができます。
暑い夏を乗り切るにもうってつけの食材ですね。