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渋谷の岡本太郎作、巨大壁画・明日の神話の意味は?見れる場所はどこ?壁画・明日の神話の意味は?メキシコで作られた理由も

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岡本太郎の最高傑作としても名高い「明日の神話」。

この巨大壁画・明日の神話は
人間の生と死は隣り合わせにあることを意味しています。

壁画が飾ってある場所は東京都渋谷駅の連絡通路です。

明日の神話は岡本太郎を気に入った、
メキシコの実業家から依頼を受けて制作されました。

渋谷の岡本太郎作の巨大壁画・明日の神話の意味や見れる場所、
メキシコで作られた理由や背景など簡単に解説していきます。

岡本太郎の巨大壁画・明日の神話の意味は?

岡本太郎の作品の中で、「太陽の塔」の他に最高傑作と言われている
作品であるのが巨大壁画「明日の神話」です。

こちらのツイッターのツイートに写真がありました。

明日の神話には人間の残酷さとそれを乗り越える誇らしさを備えている、
死と生は隣り合わせである意味が込められています。

明日の神話のテーマになっているのは原子爆弾です。
作品を見ると、原爆が爆発する瞬間が描かれ、中心にがい骨と炎が描かれています。

骸骨は立体的で、爆心には原爆の炎に焼かれる様子とたくさんの人々がいます。
外側にはキノコ雲が描かれ、悲劇を感じさせる世界観になっています。

壁画右端を見ると、船が浮かびマグロを獲っています。
船は第五福竜丸がモチーフになっていますが、
危機が迫っている状況も分からないでいることを意味しています。

左端にいる人は、生きていることを喜ぶ様子が見て取れます。
これは原爆の悲劇を乗り越えた人たちなのです。

岡本太郎のパートナーである岡本敏子さんは作品について、

岡本太郎は原爆の残酷さは強烈だが、

人間の持っている力が誇りとなり燃えている、

画面を通して悲劇に負けず乗り越えた先に
明日の神話が生まれるメッセージが込められている

と話していたということです。

 

渋谷の岡本太郎作、巨大壁画が見れる場所はどこ?

岡本太郎の巨大壁画・明日の神話は現在、
JR渋谷駅と京王井の頭線を結ぶ連絡通路に飾られています。

横に長い壁画で長さは30メートル、高さは5.5メートルあります。
この壁画を立ち止まりじっくりと見る人は意外にあまりいないそうです。

 

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明日の神話はなぜメキシコで作られたのか?

明日の神話がメキシコで作られたのはなぜか?

岡本太郎記念館館長の平野暁臣さんによると、
当時メキシコにいた日本人の庭師、小栗順三さんが
マヌエル・スアレス氏に岡本太郎の図録を見せたところ
太郎を気に入ってお願いすることになったのです。

また、岡本太郎もメキシコが好きで文化・芸術の中心は
メキシコであるべきと本で言うくらいなのです。

太郎のメキシコに関する強い思いとスアレス氏の共感が合致したといえるでしょう。

 

明日の神話が作られた理由

明日の神話ができたのは、
岡本太郎が
1967年にメキシコ人の実業家、マヌエル・スアレス氏から
メキシコで建設中のホテルに壁画を作成してほしいと頼まれたことがきっかけです。

岡本太郎は1968年に作品作りを始めます。
実はこの時、大阪万博の仕事も担っていて万博の仕事と並行して
メキシコを行き来しながら制作に携わっていました。

作品は1969に9割ほど完成してメキシコホテルのロビーに仮設置されました。
しかし、作品の仕上げの段階でホテルの経営が悪くなりってしまい、
結局ホテルは完成せずに放置されてしまいます。

ホテルに飾られていた作品は取り外されてメキシコ各地を転々とし、
ついに作品の行方は分からなくなってしまいます。

しかし、2003年にメキシコシティの資材置き場で保管されていた「明日の神話」が見つかり、
岡本敏子さんが現地に行って確認した結果、岡本太郎の作品であることが判明しました。

見つかった作品は30年以上そのままの状態で放置されていたので、劣悪な状態でした。

 

明日の神話はメキシコから日本に送られて修復されることに

岡本敏子さんが中心となって、2004年に岡本太郎記念現代芸術振興財団内に
再生プロジェクト事務局が立ち上がります。

壁画が日本に来たのは2005年、ここから日本で本格的に修復作業が始まります。

修復作業は2006年に終わり、2008年3月に渋谷での設置が決まりました。
そして2008年
1118日に渋谷マークシティー連絡通路へ設置されました。

岡本太郎氏自身も大阪万博の仕事が入っていて忙しい中、
二足の草鞋を履いての仕事と作品制作の両立は忙しくハードな日々だったに違いないでしょう。

 

まとめ

芸術は爆発だと言われる岡本太郎の作品「明日の神話」は「太陽の塔」と
同時期に制作されて対をなす作品と言われています。

日本を代表する岡本太郎が私たちに呼びかけたもの、
困難の中からでも必ず生きる喜びはあることを訴えたかったように感じました。

新型コロナウイルスは収束しないがいつかは必ず収束して、
笑顔になる日が来るのではないか。

明日の神話が、そんなメッセージを
現代社会に生きる全員に訴えかけているのではないかと考えさせられました。

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